6/1(土)~6/4(火)の4日間、前橋競輪場にて開催される
令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛
開設74周年記念 三山王冠争奪戦G3
レース総評
関東地区の記念ということで平原康多が主力を務める。SS陥落の今年は苦しい戦いが続いていたが、それでも、ちょっとずつ「らしさ」が戻っていた。それでも、大宮記念、西武園記念と、地元で結果も出せず“平原時代の終焉”の声があったのも確か。それが、日本選手権(G1)と言う大舞台で、ダービー王の称号を手にするのが“輪界のプリンス”と呼ばれる所以だ。同じ埼玉では森田優弥、地元の群馬からも佐々木悠葵、小林泰正といった元気な若手が揃っているし、みんな勝ち上がってラインを組めば一大勢力となる。地元からは他にも木暮安由、小林大介、恩田淳平の名前があり、準地元の諸橋愛も抜群の勝負根性で突っ込んでくる。
S級S班返り咲きの清水裕友も前半戦から飛ばしている。2月の全日本選抜は決勝2着、3月のウィナーズカップは決勝3着と、着実に賞金を上積みしており、このペースでいけば年末のグランプリはほぼ当確。今回のシリーズは中四国ラインで町田大我、島川将貴との連係が基本になるが、最近のデキなら自分でやっても問題ないし、タテとヨコを駆使した最新鋭の自在スタイルで結果を出す。
静岡に移籍してからたくましくなった深谷知広も優勝候補の1人。この選手最大の魅力は爆発的なパワーとスピードだが、最近は組み立ての麺でも変化が見られ簡単に下げない、諦めの悪い男に変身した。もう10年以上前の話になるが、当地はGI初制覇(しかもデビューから最速の記録)の思い出の地でもある。
話題性という点では良くも悪くも新田祐大が一番。誘導員早期追い抜きのペナルティから3ヶ月以上振りの実戦復帰となる。斡旋が止まっていた間は地元のいわき平で日本選手権競輪が開催されたし、そこに出られなかった悔しさをぶつける。新田とは名コンビの佐藤慎太郎も「頼れる相棒」の復帰を待ち望んでいたはずだし、気心知れた2人の連係にも注目したい。
地区的な厚みはないが、「個の力」でも十分勝負になるのが松井宏佑、浅井康太、三谷竜生。この3人も間違いなく優勝争いに加わってくるだろう。格的には見劣るが九州の松本秀之介や林大悟もこのバンクなら一発あるかもしれない。
最終日にA級のレインボーカップファイナルが行われる。3着までに入ると、無条件でS級に特進できる。来期もS級入りを確定していないのは片折亮太、高橋昇平、安藤直希、末廣快理、篠田幸希。現時点で並びは流動的だが、埼玉は3人で連係だろう。安彦統賀が一段ロケットで片折、高橋で2段構え。近畿はお互い動ける安藤と末廣で連係だが、仮に単騎になっても一撃で3着以内を目指したい。城戸俊潔は単騎だが、加賀山淳と照井拓成は篠田に付ける可能性もある。
●Dome.com6月号
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