チャレンジカップ2024完全ガイド
SGグランプリの最終関門がチャレンジカップであることはいうまでもないが、これは下剋上だけを意味するのではない。トライアルセカンドから参戦となる6位までのシード権争いもあれば、賞金トップが誰になるかという見どころもある。
そういう意味で今年、住之江周年(6月)や丸亀ボートレースメモリアル(8月)などを制し獲得賞金1位の馬場貴也に注目が集まるのは当然。戦いの舞台下関は2022年の周年記念など3Vとしているだけに不安要素はないとみていいだろう。
この馬場貴也に迫るランキング2位は戸田のボートレースダービーを制した桐生順平だが、フライング休みのため出場がない。馬場貴也に続くのは、ボートレースダービーで3着に入りランキング3位としているSG8冠の毒島誠である。 チャレンジカップは2017年の第20回大会で優勝しており、その雄姿を記憶しているファンも多い。悲願のグランプリVに向けた最終仕上げが下関である。
一方、ボートレースダービーでは1号艇を手にしたが、インから敗れ悔しい思いをしたのが峰竜太。「展示と本番の気配が違っていた…」と唇を噛んだが、それでも賞金ランキングを4位まで引き上げている。 求め取り組んできた「結果に左右されない本物の強さ」はこういう時こそ発揮されるもの。2018年と2020年以来、3回目のグランプリVへの足掛かりとしたい。
また、峰竜太を師と仰ぐ定松勇樹は、今年5月の第51回ボートレースオールスター(多摩川)でSG初優勝。一旦は賞金ランキング2位に踊り出たが、その後徐々に後退し10位となっている。ここで巻き返しだ。
また、リベンジを期すのがランキング6位の平本真之。 2021年と2023年、この2つのグランプリで転覆失格。ゴールできなかった。「期待してくださる方々に合わす顔がなく心が折れそうになった…」と語ったのは今年1月7日。意を決しファンの前に進み出ると奮起を誓っていた。 その決意通り現在、トライアルセカンドからの参戦が視野に入ってはいるが、チャレンジカップ次第で順位は変動する。高い緊張感を味わうことになるが、それでも明るく前を向いて前進することだろう。晴れ晴れしい笑顔が望まれてならない。
このほか、「春先に比べると近況ややリズムを落としている」と語っているように、秋口は3位だった賞金ランキングが7位まで下がり、巻き返しが期待される菊地孝平をはじめ、尼崎グランドチャンピオンで自身2回目のSG制覇を成し遂げた土屋智則(13位)、グランプリウイナーの池田浩二(8位)など、強豪が集うのが第27回チャレンジカップ。あらゆることが起こりうるのが下関。その夜は、きっと熱く輝くことだろう。
レディースチャレンジカップ2024
G2レディースチャレンジカップ出場枠は21名。フライング休みなどの除外選手を除き女子賞金ランキング上位者が集うが、今大会は女子賞金トップをゆく遠藤エミがSGチャレンジカップ回り、また2位の浜田亜理沙や4位の渡邉優美がフライング休みのため出場できない。さらに5位の守屋美穂はG1・G2選出除外となっており、20位前後からのクイーンズクライマックス滑り込み可能なメンバーがいる点は押さえておきたい。
その一人が、レディースチャンピオンとクイーンズクライマックスを2度ずつ制している田口節子だ。今年は9月まで優勝がなかったが10月11日の徳山オールレディースで優勝。女子賞金ランキングを16位に上げている。また2025年前期適用勝率を7.45とするなど信頼度は高い。その実力に期待したい。
注目の参戦メンバーランキングトップは、2012年の第1回クイーンズクライマックスウイナーの三浦永理。今年はここまで優勝4回で賞金を上積みしランキングは3位。ベスト12入りは確定的。さらに勢いをつけたいところだ。
一方、ニューフェイスとなりそうなのが、今年ここまでV3としている藤原菜希。今年8月の福岡レディースチャンピオンで優出5着としたこともあり、賞金ランキングは11位。ここで栄冠を勝ち得ることができればベスト12入りは確定的。まさに勝負のシリーズである。
同様に、年末初の大舞台を目指しているのが西橋奈未。今年の優勝は3月の三国一般戦のみだが、一戦たりとも疎かにしない姿勢が実を結び賞金ランキングを10位としている。結果を残している2コースや3コースの戦いぶりは必見である。
そのほか、今年V2とし賞金ランキング12位としている海野ゆかり、今年優勝がないものの取りこぼしの少ない戦いを武器に13位につけている寺田千恵、さらに9月に入り大村オールレディースと芦屋ヴィーナスシリーズで連続優勝を飾り賞金ランキングを23位としている山川美由紀の健闘も光っている。
加えて押さえておきたいのが、復調著しい清埜翔子。今年は幸先よく1月の尼崎オールレディースを制覇したが、7月の戸田ヴィーナスシリーズでも優勝。賞金ランキングを22位としておりチャンスは十分。学生時代にバスケットボールで鍛えた精神力で、ジャンプアップの3ポイントシュートを決めたいところだ。
もちろん、G1ウイナーで実力トップランクの平山智加(9位)をはじめ、細川裕子(6位)&宇野弥生(7位)の愛知コンビ、スピードとテクニックが融合したレースでファンを魅了する平高奈菜(8位)や長嶋万記(15位)など注目レーサーは枚挙にいとまがなく、微差の賞金争いから目が離せない。
ボートレース下関
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