2/29(木)~3/3(日)の4日間。玉野競輪場にて開催される
令和6年能登半島地震復興支援競輪
玉野競輪開設73周年記念G3瀬戸の王子争奪戦
レース総評
松浦悠士はKEIRINグランプリ2023の覇者で昨年一番稼いだ男。清水裕友との前後や地元勢との折り合いは微妙だが、これまでの実績からもシリーズリーダーと考えるのが自然だ。松浦の盟友でゴールデンコンビの清水も今年はスタートダッシュに成功して、一発目の大宮記念でいきなり優勝、続く川崎記念も決勝2着に入り、静岡記念も地元2段駆けを粉砕して優勝している。当地は昨年11月に行われた防府記念(代替開催)で完全優勝しており、その時を思い出してのびのび走る。
地元の岡山からも力のある選手がズラリと揃い、スピード自慢の取鳥雄吾を岩津裕介、柏野智典の両司令塔がしっかりサポート。1班からは他にも捲りの隅田洋介、復調著しい山根将太が出場する。中でも一番の注目は長い間、中四国のラインを引っ張ってきた取鳥で、本人的にも「今回こそ!」の気持ちでいるだろう。最近のデキなら自分の力でも優勝の可能性は十分あるが、決勝に乗って松浦や清水と一緒になれば、いつもとは逆のスペシャルな並びもなくはない!?
独走ムードの「中国軍団」に待ったをかけるのは関東勢か。先導役となる眞杉匠は練習中の落車で1月をまるまる棒に振ったが、ここまでの間には立て直してくる。またS班から陥落した平原康多もこのままで終われないはずで、目の前のレースを1つ1つ丁寧に走っていく。平原の後継者と言われる森田優弥も今年は勝負の年になるし、若手の吉田有希も強気なレースで存在感をアピールする。
単騎でもラインがあっても、山口拳矢のシャープな捲りは常に魅力。大事にいきすぎて届かずというレースも多いが、きちんと仕掛けられた時は、ほぼほぼ確定板に上がっている。近畿地区では村上博幸の「名前」が光っており、気心知れた山田久徳や福永大智に任せてチャンスを待つ。もちろん、中部近畿のくくりで山口とラインを組むこともあるだろう。
脚力だけなら北津留翼が今回のメンバーで一番かもしれない。人気を背負って簡単に飛ぶのもよく見るが、苦しい位置からとんでもない勢いで捲ってしまう「爆発力」は北津留にしかないもので、SSの格上選手をまとめてやっつける場面には警戒したい。
玉野けいりん
注目選手
●岐阜けいりん
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