シリーズ展望
4度目の地元記念Vを狙う松浦悠士!
グランプリ王者として更なる進化を誓った松浦悠士の2024年は苦しい戦いの連続だったが、そんな中でもキラリと光るレースはたくさんあったし、「センスの塊」という言葉がぴったりのスーパースター。地元記念は過去3度の優勝と相性抜群。勝ちたい気持ちを全面に出して4日間しっかり走り抜く。松浦と連係する先行選手も今シリーズは充実しており、町田大我と太田海也の大砲コンビはいつも以上の気迫で風を切る。大川龍二、池田良のベテラン巧者も気合は入っているはずで、松浦のサポート役だらけでは終わらない。
中盤戦から調子を上げている眞杉匠も当然ながら優勝候補の1人。今年は落車の影響でなかなか波に乗れなかったが、7月の松戸「サマーナイトフェスティバル」を優勝すると、9月の宇都宮「共同通信社杯競輪」も優勝してGII開催連覇。青森記念の北日本分断(地元の新山響平にしつこく絡む)も周りのライバル達に強烈なインパクトを与えた。今のデキなら自分でやっても問題ないが、吉田有希や新人の森田一郎が勝ち上がってくれば喜んで前を任せる。
捲りを打たないわけではないが、新山響平に似合うのはやっぱり先行。ファンも皆「それ」を期待している。 中国ラインの強力連係、天敵とも言える眞杉がいても、己のスタイルは崩さない。新山と連係するのはタテ型マーカーの守澤太志と渡部幸訓で、両者ともに近況はキレッキレ。この3車がガッチリ連係するなら別線も苦しく、北日本の3人で表彰台独占も可能だろう。
昨年の覇者で大会連覇を目指す山田庸平もいいところを見せたい。機動型が手薄と言われた九州地区にも少しずつ「若い芽」が育ってきたし、伊藤旭や松本秀之介と連係しながら勝ち上がっていく。あとはやはり山口拳矢の混戦捲りか。SS赤パンツとなった今年は大きなヒットがなかったが、能力の高さは誰もが認めるところだし、このまま終わる男ではない。
南関は和田真久留が中心で同県佐々木眞也との連係。この2人は川崎GIIIで連系して、初日特選と決勝では前後を入れ替えている。どうあれ混戦待ちのレースになるだろう。
中部は1班、2班と戦力的に厳しく、近畿は福永大智と山田久徳が主力級。福永はS取りの名人で、山田も記念Vの実力者だ。
ホームバンクで燃える河端朋之も世界に通用するダッシュ力で、勝ち上がりに成功すれば太田の番手が転がり込んでくる。
玉野競輪場
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