3/21(木)~3/24(日)の4日間。取手競輪場にて開催される
第8回ウィナーズカップG2
総展望
ウィナーズカップは選考期間内の1着回数上位者やFIシリーズの成績上位者を中心に選抜するなど普段と違った選考期間を設けている。そのため、若手機動型を中心に多くの選手にチャンスが与えられ、通常のGI、GII戦線と異なり新鮮味あるレースが連続するなど独自色を全面に打ち出した大会だ。第2回大会からはS級S班が6連勝中。今回もS班が貫禄を示すのか、それとも1、2班勢の下剋上はあるのか。今年最初のGII開催から目が離せない。
GP王者松浦悠士が連覇を狙う
昨年のグランプリ王者の松浦悠士が大会連覇で3度目のVを狙う。第4回から松浦、清水裕友が2連覇、松浦と、中国ゴールデンコンビがVを分け合っている。頼れる太田海也は不在だが、S班復帰した清水や、取鳥雄吾、犬伏湧也らとの連係から鋭く差し脚を伸ばす。取手バンクはGIII69周年を制して相性も良好だ。
GI優勝の地で古性優作が躍動
昨年のMVP男・古性優作と脇本雄太の近畿最強タッグは今年も健在だ。古性は年明けの和歌山記念で幸先良くV発進。2年前の全日本選抜競輪でGIを制したゲンのいいバンクでもある取手でウィナーズカップ初制覇を目指す。第3回大会覇者の脇本も圧倒的なスピードとパワーで別線に立ちはだかる。南修二や稲川翔、東口善朋、寺崎浩平の上位進出も見逃せない。
南関勢は第1回大会覇者の郡司浩平が出場を逃したのは残念だったが、6年ぶりにS級S班に復帰した深谷知広の突進力が郡司不在をカバーする。ほかにも特別戦線の争覇クラスまでに育った松井宏佑や1月平塚S「大阪・関西万博協賛」で圧倒的な強さを示した北井佑季、成長著しい青野将大の奮闘にも期待が懸かる。鋭脚・和田健太郎の突っ込みも侮れない。
屈指の安定感誇る佐藤慎太郎
新山響平と佐藤慎太郎のS班コンビが引っ張る北日本勢。守澤太志や成田和也の名前がないのは不思議だが、新田祐大や小松崎大地、渡部美幸訓らが存在感を示してくれるだろう。ビッグレース初参戦の大川剛にも注目だ。
山口拳矢はこれまで共同通信社杯V、サマーナイトフェスティバル準Vはあるが、ウィナーズカップの決勝進出はない。まずはベスト9入りが最低ノルマになるだろう。大会初出場の志田龍星も一発を秘める自力選手だ。松岡篤哉は選考期間内でトップの25勝を挙げて4度目の出場。勢いは見逃せない。
九州勢は昨年大会で決勝進出した山田庸平が不在だが、北津留翼や荒井崇博らが底力発揮でV争いに加わる。
関東勢が眞杉匠を中心に奮闘
最後は関東勢。大黒柱の平原康多はまさかの不在だが、新S班の眞杉匠を筆頭に総勢19人が一枚岩となって遠征陣に立ち向かう。GI戦線でも奮闘見せる坂井洋や森田優弥、佐々木悠葵に加え、第2回覇者の武田豊樹、河野通孝、芦澤大輔、山岸佳太、佐藤礼文、橋本壮史、吉田有希の地元勢にも注目だ。
取手けいりん
ガールズケイリンコレクション
実績勝る児玉碧を信頼
昨年のグランプリ出場選手4人をはじめとして華やかなメンバーによる、ガールズケイリンコレクションが、最終日に一発勝負で行われる。
昨年のグランプリでは3着も、ここでは最先着。その後も高松、立川、岐阜と1月は3場所連続完全Vで負けなしの児玉碧衣の力を信頼したい。山原さくら、坂口楓華の機動力も侮れないが、やはりスピードでは児玉が一枚上だろう。まくり、カマシで今年最初のビッグを制して幸先のいいスタートを切ろう。
戦法の幅も広く、クレバーな立ち回りで昨年は大きな成長を遂げた久米詩が、ここでもどんな走りを見せてくれのか興味深い。他の6人の動きを冷静に見極めて、好機に仕掛ければ逆転も十分だ。
昨年はオールガールズクラシック、ガールズケイリンフェスティバル準Vと安定感のある走りでグランプリのキップを手にした吉川美穂、一撃の力を秘める坂口、石井寛子、山原、柳原真緒の実力者たちも展開ひとつで浮上があっていい。
日刊プロスポーツ新聞社
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