公営競技の競輪で、ＧＩ（特別競輪）史上最多の１６勝を誇り、五輪にも２度出場した神山雄一郎（５６）が２４日、現役引退を発表した。この日の記者会見で、「競輪が好きで一生やり続けたかった。こんな素晴らしい競技は本当に世界中、探してもないんじゃないかな」と話し、３６年の現役生活を振り返った。
栃木県出身の神山は１９８８年にデビューし、９３年のオールスター競輪でＧＩ初勝利。年間最優秀選手に最多タイの６度輝き、生涯獲得賞金は２９億円を超えている。通算勝利は現役最多の９０９勝。自転車競技で９６年アトランタ、２０００年シドニーの２大会で五輪代表に選ばれた。
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主な獲得タイトル
- GIタイトル（16勝）: 競輪界史上最多記録
- オールスター競輪: 5回優勝
- 日本選手権競輪: 優勝
- 競輪祭: 優勝
- 高松宮記念杯競輪: 優勝
- 全日本選抜競輪: 優勝
- 寬仁親王牌: 優勝
- グランドスラム達成: 1999年、日本選手権競輪を制し、特別競輪全冠制覇を達成。
■特別競輪優勝歴
| 競輪名称 | 開催初日 | 競輪場 | 成績 |
|---|---|---|---|
| 共同通信社杯 | 2015/4/26 | 防 府 | 2.2.1.1 |
| サマーナイトフェスティバル | 2011/7/22 | 松 山 | 1.1 |
| オールスター競輪 | 2005/9/15 | 名古屋 | 6.1.2.1 |
| オールスター競輪 | 2004/9/18 | 西武園 | 5.2.1.1 |
| 共同通信社杯 | 2002/10/11 | 宇都宮 | 1.6.1.1 |
| 共同通信社杯 | 2001/1/25 | 取 手 | 1.2.2.1 |
| 競輪祭（競輪王） | 2000/11/23 | 小 倉 | 6.1.2.1 |
| 寛仁親王牌競輪 | 2000/7/6 | 前 橋 | 1.2.1.1 |
| オールスター競輪 | 1999/9/23 | 甲子園 | 7.2.2.1 |
| 日本選手権競輪 | 1999/3/25 | 静 岡 | 9.1.3.1 |
| ふるさとダービー | 1998/7/4 | 弥 彦 | 2.1.1.1 |
| 共同通信社杯 | 1998/1/24 | 久留米 | 1.9.1.1 |
| 競輪祭（競輪王） | 1997/11/21 | 小 倉 | 1.7.1.1 |
| 寛仁親王牌競輪 | 1997/10/25 | 前 橋 | 2.6.1.1 |
| オールスター競輪 | 1997/9/25 | 平 塚 | 3.1.1.1 |
| 共同通信社杯 | 1997/1/24 | 花月園 | 1.7.2.1 |
| 競輪祭（競輪王） | 1996/11/20 | 小 倉 | 2.4.1.1 |
| 寛仁親王牌競輪 | 1996/10/26 | 前 橋 | 1.1.1.1 |
| 競輪祭（競輪王） | 1995/11/22 | 小 倉 | 1.1.1.1 |
| 読売新聞社杯全日本選抜競輪 | 1995/7/28 | 青 森 | 1.4.1.1 |
| 高松宮記念杯競輪 | 1995/6/1 | 大 津 | 6.1.1.1 |
| 高松宮記念杯競輪 | 1994/6/2 | 大 津 | 1.1.1.1 |
| 共同通信社杯 | 1993/10/18 | 広 島 | 1 |
| オールスター競輪 | 1993/9/23 | 宇都宮 | 2.1.3. |
| ふるさとダービー | 1993/7/3 | 函 館 | 7.1.3.1 |
| 競輪祭（新人王） | 1989/11/23 | 小 倉 | 3.1.1 |
経歴
- 生年月日: 1968年4月7日。
- 出身地: 栃木県小山市。
- 競輪学校: 第61期生、在校成績1位で卒業。
- デビュー: 1988年5月8日、花月園競輪場でデビュー戦初勝利。
- S級昇格: 1989年3月28日、S級3班に特進。
- KEIRINグランプリ出場: 16回出場（史上最多）。
- 通算勝利数: 909勝（S級創設以降の選手として史上最多）。
生涯獲得賞金
- 総額: 約29億2267万3609円
- 競輪選手の生涯獲得賞金ランキングで歴代1位。
- 2位の村上義弘選手に約10億円の差をつける圧倒的な金額
名言・有名なエピソード
- 地元での涙の優勝: 1993年、地元・宇都宮競輪場でのオールスター競輪で初のGI優勝を果たし、感激のあまりファンの前で号泣。
- KEIRINグランプリでの連続2着: 1995年から1998年まで、KEIRINグランプリで4年連続2着という珍しい記録を持つ。
- オリンピック出場: 1996年アトランタオリンピック、2000年シドニーオリンピックに出場。シドニーではチームスプリントで5位入賞。
- 競輪界初の25億円突破: 2012年6月6日、大垣競輪場での優勝により、通算獲得賞金額が競輪史上初の25億円を突破。
- S級在籍最長記録: 1989年から2025年まで、35年9ヶ月にわたりS級に在籍し続けた。
神山選手は、その卓越した実力と数々の記録、そして人間味あふれるエピソードで、多くのファンから愛され続けています。
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