10/2(月)~10/4(水)の4日間、松戸競輪場にて開催される
第1回オールガールズクラシックG1
まだまだ終わらないライバル対決
6月に行なわれた「パールカップ」に続き優勝者がグランプリへの出場資格を得る新設GIの第2弾。通常のトーナメントも3概定組み込まれて参加選手は全員ガールズというナイター開催で、より華やかな大会となる。42名が参加するGI戦は、予選1〜2着の10名、3着4名と初日特選の「ティアラカップ」を走る7名が準決に勝ち上がり、準決の1〜2着の6名と3着1名が決勝に進む形でポイント制の番組と異なり、一度のミスが命取りとなる緊迫の3日間だ。
児玉碧衣 選手
今年すでに52勝をマークしている尾方真生を筆頭に普通開催では白星ラッシュの強豪しかいないので勝ち上がりで波乱の余地は十分あるが、V争いはここも児玉碧衣と佐藤水菜の一騎打ちというのが大方の見方だろう。ガールズケイリンを長年に渡りリードしてきた児玉、ナショナルチームのエース佐藤。両者の争いは昨年7月のオールガールズで1着同着して以降は佐藤が勝ってきたが、ガールズドリームレースで児玉が一矢報いた。佐藤が出切った瞬間に児玉が叩いて先行勝負に出て押し切り勝ち。意表を突いた仕掛けで長い距離を踏み切る大胆さが光ったが、一番のライバルを倒してグランプリでの大怪我を克服してさらなる進化を遂げたことを証明してみせたのは大きい。パールカップを制してすでにグランプリ出場権を手にしている児玉はプレッシャーなく戦えるアドバンテージもある。9月四日市を腰痛で当日欠場した影響がなければ、伸び伸びと自分の競走で佐藤を返り討ちにするか。
佐藤水菜 選手
来年のパリ五輪で結果を出すために今が正念場の佐藤はこの一戦に向けて準備して仕上げて臨むのは難しいが、グランプリで昨年の雪辱を果たすためにも出場権は是が非でも手にしたいだろうし、“世界のサトミナ”は多少のハンデなど問題にしない。ケタ違いのスピードで繰り出すカマシ、まくりか、絶妙なペース駆けに持ち込むか、自分の感性に任せた変幻自在な仕掛けで児玉らを翻弄してみせたい。
太田りゆ 選手
2強に割って入るなら、ナショナルチームで佐藤と鎬を削る太田りゆか、今年のガールズで話題を集める久米詩、坂口楓華。太田はガールズドリームレースで児玉に迫る2着で今度こそビッグレースで勝つという思いを強くしたことだろう。久米は5月のコレクション、ガールズケイリンフェスティバルの覇者で、児玉越えも果たした。やや疲れが見える近況なので、ここでまた年末に向けて盛り返したい。坂口は怒涛の32連勝で1年をスタートさせ、近況も白星ラッシュ。底力アップは明確でそろそろビッグで大仕事をやってのけたい。
石井寛子、尾方、吉川美穂、柳原真緒、小林莉子、山原さくら、鈴木美教。賞金ランクでトップ10に入っている選手は優劣付け難く、全員チャンスが巡ればモノにしてきている選手ばかり。波に乗って一発があっても驚きはない。
オーツガールズクラシックG1
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