11/21(火)~11/26(日)の6日間。小倉競輪場にて開催される
第65回 朝日新聞社杯 競輪祭GI
第1回 競輪祭 女子王座決定戦GI
第65回 競輪祭 展望
23年ラストを飾るGI「第65回・朝日新聞社杯・競輪祭」が、例年通り小倉競輪場を舞台に11月21日から始まる。一昨年は吉田拓矢、昨年は新山響平が新時代の扉を開けるGI初優勝を遂げるドラマチックな結末が待っていたが、23年は果たして。またまたニューヒーローが飛び出すか、実力者が貫禄を示すか、大逆転でグランプリ出場を決める選手が出て来るか。独特の張りつめた空気の中で繰り広げられる6日間のナイターGIは全レース目が離せない。
近畿黄金コンビが中心
今年のグレード戦線はオールスターで脇本雄太、松浦悠士が落車骨折したことで大きく様相が変わった。松浦は10月から復帰し、脇本も11月には戻ってくるが、怪我の影響をどこまで引きずるかは未知数だ。日本選手権を山口拳矢、オールスターは眞杉匠が優勝するなど若手の台頭も本格化してくる中、誰がサバイバル戦を勝ち抜いて決勝を争うかも読みにくいが、実績を考えれば本命には古性優作が最も相応しい。古性は全日本選抜、高松宮記念杯を2年連続で優勝して今年もGIを2冠。全日本選抜、高松宮記念杯はいずれも脇本の番手で手にしたもので、僚友とのタッグで獲っているイメージは強いものの、たとえ古性一人でも特別競輪で主役を張る力量があるのは誰もが知るところだ。ダッシュ、スピードとレースの流れの中での反応の良さは誰の追随も許さない。与えられた条件の中で最高のパフォーマンスを見せてくれるだろう。
脇本は最も注目される選手。体調が整った時の先行力は文句なく日本一で、台頭著しい若手機動型が束になっても敵わない。松浦と即席ラインを組んだサマーナイトフェスティバルの決勝でも迷わず逃げて松浦とワンツー決着したように気持ちの強さが違う。とにかく脇本のデキはシリーズの行方を大きく左右する。もちろん、近畿勢はこの2人だけではない。稲川翔、三谷竜生、東口善朋、寺崎浩平らも忘れてはならない。
層が厚い北日本ライン
ラインの厚みでは北勢だ。昨年大会でも4人が決勝に乗り、新田祐大の先行を利して新山響平がGI初優勝を達成した。新山、新田に佐藤慎太郎、守澤太志と4人のS班が揃うのは何よりも強み。佐藤が獲得賞金で今年もグランプリ出場をほぼ決め手いるが、他の3人は賞金でボーダーにいるのでモチベーション高く臨めそう。突っ張りで先行で押し切るパワーを持つ新山と、番手の経験値も積んでいる新田の呼吸が合えばほかのラインを寄せ付けない。また、北勢では世界選抜のケイリンで銅メダル獲得とナショナルチームの主力選手に育った中野慎詞も気になる。
一年間タフに走り抜く姿が当たり前だった松浦だが、2カ月近く実戦から離れることとなった。ここまでには調子も戻りそうで溜めていたものを一気に爆発させる。総合力が高い松浦だが、目標にも事欠かない。黄金コンビの清水裕友は自力での力強さが戻って来年のS班復帰へ視界良好だし、9月豊橋記念を逃げ切り優勝した町田大我とも息が合う。パリ五輪でのメダル獲得を目指す太田海也も控えている。
中国勢との連係もある四国勢は犬伏湧也、松本貴治が機動型の柱になる。異次元のダッシュ力を誇る犬伏は誰もが認める新世代の旗手で、日本選手権、オールスターで優参。山口、眞杉に目の前で優勝されたのは発奮材料で次は自分という思いは強いだろう。
大逆転を目指す郡司浩平
置かれた状況から郡司浩平を重視して良い。今年はビッグで期待を裏切ってきたが、2月、4月、8月、9月に記念を優勝と年間を通して戦える状況を保ってきた。グランプリ出場には特別を勝つしかないが、南関ラインで頼りになる機動型が多いのはプラス材料だ。共同通信社杯で9年ぶりのビッグVを果たした深谷知広、9月向日町記念を逃げ切り優勝した北井佑季に、怪我から完調で復帰なら松井佑宏の地力攻撃も脅威。チャンスは必ず巡ってくる。
眞杉のGI制覇は関東勢にとって強い追い風になる。抜群の先行力で関東を代表する選手にまで上り詰めた眞杉は2度目のGI制覇を狙うのはもちろん、関東の選手をグランプリに連れ込もうと全力投球だろう。度重なる怪我と付き合いながら一年を戦ってきた平原康多らに勝機が生まれるケースも。
九州勢は嘉永泰斗、山田庸平、山田英明の山田兄弟、ホーム戦は鬼の園田匠ら不動會の面々や野田源一の地元勢が総力を結集する。期待の嘉永は最早、熊本というだけでなく九州のエース。自力攻撃の破壊力、レースセンスと何拍子もそろっている。
山口や浅井康太も一発が怖い。オールスターの落車で以後は苦戦が続いた山口だが、天性の勝負強さは日本選手権を単騎戦で制したことでも証明済み。地元記念直後の参戦となる浅井のデキにも期待が持てる。
●小倉競輪
第65回 競輪祭 注目選手は!?
第1回競輪祭女子王座戦 展望
ガールズも例年通りグランプリへのラストチャンスがこの開催となる。ただし、今年はGIが新設されたことによって、トパーズ、アメジストに分かれてグランプリ出場権を争っていた昨年までとは一変した。
「競輪祭女子王座戦(GI)」に格上げされ、賞金も大幅にアップ。決勝2,3着でも獲得賞金でグランプリ出場権を手にする選手が出て来る可能性がある一方、一つの出場切符を28人で争う、よりシビアな戦いが待っている。ここまでの新設GIはパールカップを児玉碧衣、オールガールズクラシックを佐藤水菜が優勝。この優勝でグランプリ出場権は獲得済みの2人だが、ガールズケイリングラを長きに渡ってリードする児玉、ナショナルチームのエース・佐藤の力は抜けていて、ここも両者が軸のV争いとなろう。本命は佐藤だ。競技とトレーニング中心の生活でビッグレースと言えどもコンディションを完全に整えて出場するのは難しいが、レースになれば並外れた集中力を発揮する。自分の感性を信じ、ここというタイミングで踏み出せれば勝てる。
児玉も地元GIは是が非でも獲りたい。7年連続ファン投票第1位で出場したガールズドリームでは佐藤の出ハナを叩き、佐藤を内に詰めて逃げ切った。オールガールズクラシックの決勝はナショナルチームには勝たせたくないと1周半踏んでの先行勝負の結果、佐藤にまくられたが、直前に腰痛が出た影響を考えれば決着が付いたとは決めつけられない。ライバル対決はまだまだ続く。
オールガールズクラシック決勝で2,3着に入った吉川美穂、久米詩もさすがのレース運びで、脚力に加えて大舞台での勝負度胸も光った。5月のコレクション、7月のフェスティバルを優勝している久米、フェスティバル、オールガールズクラシック準Vの吉川は獲得賞金でのグランプリ出場は確定的だが、GIを勝ちたいという思いは強い。さらに総合力アップに励んでくるだろう。
佐藤と同じくナショナルチームの太田りゆ、梅川風子もスピード的には十分逆転でのグランプリ出場を狙える。ラストチャンスで本領を発揮できるか。
尾方真生、坂口楓華、石井寛子もオールガールズクラシックでは強いところを見せた。賞金でグランプリを狙える選手ばかりだが、ここも果敢な走りで魅せてくれそう。賞金ボーダーの小林莉子、柳原真緒、山原さくらも力が入る。
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