10月23日(木)から26日(日)まで、前橋競輪場で「第34回 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGI」が開催されます。世界大会を記念して誕生した由緒あるタイトル戦であり、短走路ならではのスピード決着と一撃必勝の展開が見どころ。近畿勢の勢いに挑む各地区の精鋭が火花を散らす秋の大一番、白熱の4日間に注目です。
開催概要│第34回 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGI
- 開催日程:2025.10/23(木)~10/26(日)
- 開催場所:前橋競輪場(日本トーターグリーンドーム前橋)
- 所在地:群馬県前橋市岩神町1-2-1
- グレード:GI
寬仁親王牌について
1990年に前橋で行われた「世界選手権自転車競技大会」を記念して誕生した特別レースがルーツ。
1992年に寬仁親王殿下から「寬仁親王牌」が下賜され、以降トーナメント形式で開催。
1994年から正式名称を「寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」とした。
出場選抜方法
- 選考期間:
- 平均競走得点 … 2025年2月~7月
- 国際大会 … 2024年8月~2025年7月
- 参加選手数:108名+補欠8名
- 主な選抜基準:
S級在籍者、S級S班、国際大会入賞者、全日本プロ選手権上位者など。
足りない場合は平均得点や推薦で補充。 - 特別戦「日本競輪選手会理事長杯」も同時実施。
レース展望│第34回 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントGI
今一番勢いがあって盛り上がっているのは近畿地区で、6月に行われた高松宮記念杯競輪は寺崎浩平が行って脇本雄太の優勝。8月の函館オールスター競輪は逆並びとなり脇本「炎の先行」から寺崎悲願のGⅠ初制覇!という感動的な結末だった。
今回のシリーズもこの福井両者が中心となり、超強烈なタテとタテの連係を披露する。
その2人を盛り立てるのは古性優作。7月の玉野サマーナイトフェスティバルの落車は右肩鎖関節脱臼の大怪我だったが、復帰戦となった函館オールスターは気合の走りで準優勝。
場所はどちらも弥彦だが、この大会は前回も前々回も優勝しており、三連覇を目指して爆走する。
各地で吹き荒れる「近畿旋風」に待ったをかけるのは眞杉匠と吉田拓矢の関東ダブルエース。
この2人も今年は大レースで何度も好連係を見せており、名コンビになりつつある。各結果を出したい地元の群馬からは佐々木悠葵、小林泰正、恩田淳平が登場。
中でも一番の注目はレベルアップ著しい佐々木。玉野サマーナイトの決勝戦では眞杉と吉田を引き出す男気先行を見せていたし、その「お返し」がここであるかもしれない。
層の厚さなら南関地区も負けておらず、深谷知広、郡司浩平、岩本俊介の大砲トリオはすっかりお馴染み。
「4番目の男」松井宏佑もとんでもないパワーを秘めている。追い込み陣では松谷秀幸が狂い咲き。
和田健太郎や小原太樹も高いレベルで安定している。
逃げたら勝ち、迷ったら負けの前橋の短走路は、先行日本一と呼ばれる新山響平向きのバンク。
近況の成績はやや物足りないが、持ち味をフルに発揮できれば二度目のタイトル奪取も可能だ。
鋭い捲りを持つ新田祐大や菅田壱道も新山と一緒になれば大チャンス。
ベテランマーカーの佐藤慎太郎や成田和也は後輩たちを盛り立てながら自然体で走る。
他地区の勢いに押され気味だが中四国にも実力のある選手が勢揃い。
前でガンガン行くのは犬伏湧也、取鳥雄吾、石原颯。
これらをS級S班の清水裕友と松浦悠士がガードする。自分の型を確立してきた松本貴治もそろそろブレイクしたい。
他デビューからずっと捲りオンリーだった山口拳矢だが、最近は位置を取りにいったり、シビアで厳しい男に変身した。もちろんタテの威力もまだまだ健在で、6月富山記念のバンクレコード8秒8の捲り優勝は記憶に新しい。
山口とタッグを組む浅井康太も変わらず差しは鋭く、仮に位置が悪くても「するり」と1着2着に来ていそうだ。前橋競輪
前橋競輪場のバンク特徴と予想のコツ
特徴:逃げ・捲りが決まりやすく、スピード勝負になりやすい。ドーム型で風の影響を受けず展開は純粋な力勝負になりやすい。
バンク周長:335m(内圏線333m、日本唯一)
カント:36°と国内トップクラスの急傾斜
見なし直線:46.7mと短い


イベント情報まとめ│※準備中
※イベント・ファンサービスの詳細は決定次第、随時更新いたします。
アクセス情報
日本トーターグリーンドーム前橋 |
〒371-0035 群馬県前橋市岩神町1丁目2-1 |
無料送迎バス JR新前橋駅 東口発⇒JR前橋駅 南口⇒ドームバスベイ行 駐車場 約750台:ドーム西側 約20台:中央大橋下(バスベイ) 約580台:利根川西側(立体駐車場) 400台:駐車場(ドーム向い側) |
グリーンドーム前橋(前橋競輪場)は、JR前橋駅からのアクセスが良く、電車・バス・車のいずれでもスムーズに来場可能です。新幹線利用なら高崎駅経由で約15分と首都圏からのアクセスも抜群。駐車場も整備されており、遠方から訪れるファンにも安心の環境が整っています。
まとめ
10月の前橋を舞台に、名誉ある「寬仁親王牌」を懸けた熱戦が繰り広げられる。
近畿旋風を軸に、関東・南関・北日本・中四国・中部と各地区の精鋭が集結。
バンク特性を味方につけた一撃勝負も十分にあり、最後まで目が離せないシリーズとなる。



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