1/5(金)~1/8(月祝)の4日間。大宮競輪場にて開催される
東日本発祥75周年 大宮競輪
倉茂記念杯G3
S級S班:眞杉匠(栃木/113期)、深谷知広(静岡/96期)、脇本雄太(福井/94期)、松浦悠士(広島/98期)、清水裕友(山口/105期)
レース展望
S班5人の豪華な“新春”記念
’24年の幕開けは大宮から。東日本発祥75周年「倉茂記念杯(G3)」が、1月5日から4日間開催でスタートする。新年初のグレードレースになる今シリーズは、新S級S班5人が参戦する豪華なメンバーだ。地元からも平原康多をはじめ、宿口陽一、武藤龍生、森田優弥ら強力な顔ぶれが、舞台の500バンクを熱くする。
5人のS級S班のほかにもタイトルホルダーが多くいて、V争いは五指に余る激戦だ。そのなかでも中心は、脇本雄太とみる。’23年は落車による怪我や故障のアクシデントなどもありG1、2での優勝はないが、4度のG1優出は力以外の何ものでもない。8月のオールスターで落車に見舞われ3カ月近くの戦線離脱を余儀なくされたが、復帰2場所目の競輪祭でも決勝に進んだ。大宮は’22年2月F1での完全V以来となるが、500バンクなら不安はなさそうだ。持てるパワーの違いで別線を一蹴しよう。三谷竜生は競輪祭で落車失格を喫して、’23年のラストGIが不本意なシリーズになった。状態面の心配はあるが、脇本の仕掛け次第では逆転も十分だろう。
関東地区は、層の厚い地元勢をはじめ戦力が豊富。それを引っ張るのは、新S級S班の眞杉匠をおいて他にはいない。G1初制覇となった8月のオールスターはラインの力でチャンスをモノにして、11月の競輪祭では単騎で優勝。同期の松井宏佑をとらえた決勝もそうだったが、競輪祭ではシリーズを通して動きの良さが目を引いた。10年連続でS級S班が途絶えた平原康多だが、競輪に対する真摯な向き合い方は変わっていない。怪我の影響で調子が上がらなかっただけに、11月の競輪祭の最終日の落車は気がかり。それでも9度の優勝を誇る大宮記念に状態を上げてくると信じたい。9月の立川で記念初制覇の森田や宿口、武藤もチャンスは十分だ。また、吉田有希も地元勢にとっては大きな戦力になろう。
松浦悠士、清水裕友のS級S班の中国コンビが侮れない。ともに’23年はG1での優勝はなかった2人だが、松浦はウィナーズカップ、サマーナイトフェスティバルのG2を2度制覇と高いレベルで安定している。また、清水は地元の防府記念6連覇などを見てもわかるように躍動感が戻ってきている。取鳥雄吾や四国の松本貴治、小倉竜二らで、ラインがうまく機能すると別線にとってはさらに脅威になろう。
昨年当所の記念を制した深谷知広は、’18年シーズン以来となる久々のS級S班に復帰。9月の共同通信社杯ではビッグ制覇も果たし、脚力だけではなくスキルもアップしている。
戦力的には、近畿勢との連係も視野に入れて、シリーズを進めていく公算が大きい浅井康太、坂口晃輔らの中部勢。一撃のパワーならS級S班にも引けは取らない北津留翼が率いる九州勢も軽視はできない。機動タイプが豊富とは言えない北日本勢だけに、成田和也の動向にも注意が必要だろう。
●大宮競輪
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