9/13(金)~16(月祝)の4日間、宇都宮競輪場にて開催される
大阪・関西万博協賛
第40回G2 共同通信社杯競輪
開催展望
若きタイトルホルダー眞杉が
スター選手相手に地元で大仕事!!眞杉匠は昨年の「オールスター競輪」と「競輪祭」でGI2勝をマークした関東唯一のS班戦士。今年は年頭のバンク練習中に転倒し、救急搬送されるほどの大ケガを負うも、驚くほどの回復力を示しGII「サマーナイトフェスティバル」を初戴冠。今や関東勢をリードして誰からも頼られる存在になっている。精神的支柱の平原康多が今年の「日本選手権競輪」を制して、早くも来年のS班復帰を決めたのも関東勢にとっては追い風。司令塔の平原が眞杉と呼吸を合わせ、さらには成長著しい小林泰正、森田優弥、坂井洋、佐々木悠葵、菊池岳仁ら若い力もまとめ、S班復帰は悲願の吉田拓矢や宿口陽一、戦歴豊富な吉澤純平、神山拓弥、武藤龍生らと共に関東一丸となって上位独占を狙う。
昨年は5回目のチャレンジにして「GPチャンピオン」に輝いた松浦悠士だが、今年はここまで目立った成績がGIII1勝と苦しんでいる。やはり1月に体調を崩したのと、「ウィナーズカップ」での落車負傷の影響が相当に長引いている様子。二人三脚でタイトル戦線を渡り歩いてきた盟友清水裕友は今年ノンタイトルながらGI決勝2回、GII決勝1回と獲得賞金で競輪グランプリ切符をほぼ手中に収める活躍。互いに可能性を高め合ってきた両者だけに、清水が全面的にサポートして「黄金タッグ」を復活させ、中国の町田大我、取鳥雄吾、大川龍二、四国の松本貴浩、犬伏湧也、石原颯らとの共闘から中四国勢も覇権を目指す。さらに大型新人の太田海也が起爆剤となる可能性も秘めており巻き返しの鍵を握る。
「22年&21年GP覇者ライン」の脇本雄太と古性優作を擁する近畿勢も魅力なラインナップ。世界レベルのスピードで競輪界最強の脚力を誇る脇本は常に王者の貫禄を示していたが、昨年は大ケガを負ってしまい、タイトル戦も2度出場を断念。今年に入っても「ウィナーズカップ」を制したとはいえ、再び落車や体調不良など悪い流れを断ち切れていない。救いなのは古性の高いレベルでの安定感で、今年はノンタイトルながら1億円超えと競輪グランプリ出場は余程のことがない限り当確。脇本が万全でなければ、そんなときこそ女房役の古性が頼もしい走りでバックアップ。成長してきた寺崎浩平や窓場千加頼、タイトルホルダーの三谷竜生、村上博幸や南修二、山田久徳らも充実した戦力で後押しは可能。従って強力な布陣を組めれば本線に浮上も。
ラインの結束力と充実度なら南関東勢も互角。7年ぶりにS班に返り咲いた深谷知広の存在が大きく、S班復帰を失った郡司浩平も今年の「全日本日本選抜競輪」を制して、平原と同様に1年で早々とS班復帰を決めた。それも深谷がナショナルチーム仕込みのトレーニングを若手に伝授し、地区の全体的な力の底上げに成功した結果ともいえる。今年の「高松宮記念杯競輪」で初のタイトルホルダーに輝いた北井佑季やスピードは一級品の松井宏佑、今年の「日本選手権競輪」での準Vで、獲得賞金上位に躍り出た岩本俊介などにも大きく影響を与えているはず。他にも根田空史、和田健太郎、佐々木龍、眞也兄弟もいて、これらが一枚岩で挑んでくると脅威となる。
佐藤慎太郎、新山響平とS班と2名の踏ん張りがあれば北日本勢とてV戦線に割って入る。新山は今年も「全日本選抜競輪」、「高松宮記念杯競輪」で2度の決勝進出と底力を示している。佐藤は常々自身が口にするよう限界無縁のキレ味鋭い差し脚を随所で発揮。新田祐大は不在となるが代わりに大型新人の中野慎嗣が加入したのも好材料。その中野を上手く起動させ山崎芳仁、渡部幸訓、和田圭らと力を合わせて立ち向かえばこちらも好勝負。
中部勢はS班の山口拳矢と競輪グランプリ2冠の実績を誇る浅井康太がどれだけ上位に食い込めるかが焦点。他地区に比べると戦力不足は否めないが、それでも最近は谷口遼平、皿屋豊、山田諒、藤井侑吾、志田龍星らがG戦線でも徐々に台頭。中部黄金時代の再来や現状の地区的なパワーバランスを崩すのには彼らの躍進なくしては語れない。
他では九州勢もラインの総合力では負けていない。次世代エースの嘉永泰斗がやや伸び悩み気味ではあるが、それでもワイドな攻撃力を発揮できれば山田英明、庸平兄弟や荒井崇博、井上昌己、松岡貴久、北都留翼、小岩大介らが呼応して覇権を争える。また伊藤颯馬、伊藤旭、阿部将大らも新戦力として加入し、3者の活躍次第ではかつでの九州王国復活の序章にもなりそうだ。
●宇都宮競輪
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