9/12(木)~9/17(火)の日程でボートレースびわこにて開催される
開設72周年記念GIびわこ大賞
総展望
V戦線の主役を務めるのは馬場貴也だ。多摩川オールスター準V、住之江68周年Vなどで賞金を重ね、8月に入った時点でランキングは4位。“シンびわこエース”が4大会ぶりの地元周年制覇を遂げ、年末へ向けてリズムを一気に上昇させる。
もちろん、“ボート界最強”と称される峰竜太は手ごわい相手。湖面では2021年の69回大会を制した以降も、2回のGII戦はともに優出の活躍を見せている。この両者を含め、石野貴之、平本真之、瓜生正義、白井英治、篠崎元志と7人のゴールデンレーサー(GR)が集結した。中でも石野は当地GI,GIIでV歴。篠崎は11年の59周年の覇者で、平本も昨年は当地GIIVの実績を残す。
これらGR勢に迫るのが守田俊介、丸野一樹と、ともに当タイトルの歴代覇者に名を刻む地元勢。前回大会に続く連覇を狙う椎名豊。さらに片岡雅裕も当大会でV歴を持つ。当地GII戦を制した長田頼宗はGI戦でも実績がある。昨年、今年とSGタイトルを2年連続で制している土屋智則や、太田和美、徳増秀樹、寺田祥、森高一真らはSG覇者の手腕を発揮へ。昨年7月の当地GIIを8連勝完全Vで制した藤原啓史朗もV争いを賑わせる。
秋のびわこの水面解説
日本最大の湖・琵琶湖の水位は1年を通じて変化する。水位のピークを迎えるのは4月から5月にかけての春で、多くの選手を苦しませる特有のうねり(通常の波よりも波長の大きい波)の影響が非常に大きくなる。しかし、秋から冬にかけては水位が下がり、海水のレース場で例えるなら干潮の時期。沖合から北東の追い風が吹くなら、うねりが発生するが、ピーク時に比べると影響は小さい。
かつては“インが弱い”として知られていたびわこだが、2010年10月にターンマークを3メートル沖合側に移設。最近1年間のイン1着率は52.9%まで上がっている。一方で5コースの1着率は5.2%で、6コースは同じく1.8%。アウト勢は1マークまでの距離が遠くなったことにより、明らかに出番が減少した。
さらに昨年10月1日から開催された前回大会の結果を見れば、6日間(全72レース)でイン逃げ決着は53回。1着率にすれば73.6%と、平均を大幅に上回る数字となった。一般戦よりもスリットがそろうGI戦ではやはりインが有利。今シリーズも1号艇=インが主導権を握るレースが続出しそうなムードだ。
●倉橋智宏(サンケイスポーツ)
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