8/29(木)~9/1(日)の4日間、富山競輪場にて開催される
大阪・関西万博協賛
富山競輪開設73周年記念
瑞峰立山賞争奪戦 ウィンチケット杯G3
シリーズ展望
総合力抜けた古性優作
8月ラストの記念開催に豪華メンバーが集結する。どのラインも充実のラインナップだが、古性優作がV争いの主役となろう。今年のビッグレースの成績は、全日本選抜8114着、ウィナーズカップ2322着、ダービー2233着、高松宮記念杯11213着。Vには手が届いていないものの、ほぼ確定板を外していない。高松宮記念杯の決勝はゴール前で内に鋭く切り込むも落車してしまったが、ここには影響なく走れるだろう。ダッシュを生かしたタテ攻撃に、ヨコの動きも強烈。相手に応じた的確かつ俊敏なレース運びでそろった強敵をまとめて粉砕する。三谷竜生、東口善朋らを連れて近畿ラインで決着といこう。古性と三谷は近畿勢が多く勝ち上がった場合は割り切って別線で勝負することもあるものの、組んだ時の信頼性は高く、ワンツーも良く決まっている。
平原康多のダービー優勝につながったように昨年GⅠ2冠の“眞杉匠効果”は大きく、関東勢は上位の機動型のレベルアップが著しい。その中核メンバーである森田優弥、吉田拓矢、坂井洋に、吉澤純平、諸橋愛までとそろった関東勢は古性と言えども脅威そのものだろう。先導役を務める森田は前へ前へ攻めていく気持ちが強い選手。ここも森田が主導権を握れば、自在な立ち回りはお手の物の吉田、坂井の腕の見せ所。特に吉田は6月取手記念でも鉄壁の関東連係からVを奪っている。失格のペナルティーで昨年後半戦を棒に振った借りを返すべく奮戦が続く。森田の番手ならチャンスだし、まずはラインを固めるレースでも強襲劇が怖い。坂井もウィナーズカップで優参、ダービーも2141着とビッグレースで存在感を発揮するなど戦績は申し分ない。責任ある位置を任されれば、しっかり期待に応える。
山口拳矢が取手記念では鋭いまくりを連発。準決では坂井や郡司浩平を一蹴した。昨年のダービー覇者も最近まで苦戦が続いていたのが、試行錯誤していたフレーム等を含めてようやく色々とかみ合ってきた。今のデキなら自分でやってもS班の凄みを見せ付けられるが、藤井侑吾の存在が頼もしい。徹底先行でS1上位まで上がってきた藤井の掛かりは抜群。藤井の逃げはトップクラスでも簡単にはねじ伏せられない。山口が番手有利に抜け出すシーンはあってもいい。
新山響平に、菅田壱道、守澤太志が続く北勢も差はない。決勝となると力を出し切れないレースが目に付く新山だが、今年も全日本選抜、高松宮記念杯で決勝に乗っている底力は確か。S班の機動型の看板はダテではない。前を取っての突っ張り先行でもカマシでも、踏み出し鋭く先手を奪っていければ押し切りは十分。もちろん、菅田や好調時の切れを取り戻した守澤にも勝機が巡る。
町田太我や石原颯が率いる中四国勢も軽視禁物だろう。町田は相変わらず先手を握れば、別線の反撃はまず許さずにゴール勝負に持ち込んでいる。石原もスピード生かした自力攻撃が冴え渡り、7月高松を完全Vと後期も好スタートを切った。小倉竜二、香川雄介と経験値高いベテランマーカーが後位を固める点も魅力だ。
●富山競輪
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