約1年ぶりに本場開催を再開した小田原競輪場で、待望の記念シリーズが開幕します。
11月6日(木)〜9日(日)にかけて行われる「開設76周年記念 北条早雲杯争奪戦(GⅢ)」には、S級S班3名を筆頭に全国のトップスターが集結。通称“すりばちバンク”と呼ばれる高傾斜カントの333バンクで、スピードとテクニックが交錯する白熱の攻防が展開されます。地元・神奈川勢の意地と全国勢の意地がぶつかる4日間、熱戦とイベントの両方から目が離せません。

開催概要|開設76周年記念 北条早雲杯争奪戦(GⅢ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催名称 | 小田原競輪開設76周年記念 北条早雲杯争奪戦(GⅢ) |
| グレード | GⅢ(開設記念競走) |
| 開催期間 | 2025年11月6日(木)〜11月9日(日)〈4日間〉 |
| 開催場所 | 小田原競輪場(神奈川県小田原市城山4-10-1) |
| 開催種別 | デイレース開催(開門10:00〜) |
| 出場選手数 | S級S班3名を含む全国のトップレーサーが集結 |
| 主な出場予定選手 | 新山響平(SS・青森)/清水裕友(SS・山口)/郡司浩平(SS・神奈川)/中野慎詞(S1・岩手)/北都留翼(S1・福岡)ほか |
| 前回優勝者 | 郡司浩平(神奈川) |
| バンク特徴 | 333mの短走路・高カントの“すりばちバンク”。先行有利・スピード決着型の高速コース。 |
| アクセス | JR・小田急「小田原駅」西口から徒歩約12分/無料送迎バス運行(約5分) |
スケジュール概要
- 初日(11/6):予選競走スタート
- 2日目(11/7):二次予選・選抜戦
- 3日目(11/8):準決勝戦
- 最終日(11/9):決勝戦&表彰式
シリーズ展望|開設76周年記念 北条早雲杯争奪戦(GⅢ)

昨年10月から解体工事を行っていた小田原競輪場は今年9月末から約1年ぶりに本場開催を再開。11月は4日制のGⅢが2節、行われる。第一弾は開設76周年記念「北條早雲杯争奪戦」が11月6日~9日の日程で開催される。S級S班3名を筆頭に、豪華メンバーがハイレベルな戦いを繰り広げる。
北日本│GP出場へ正念場の新山響平・中野慎詞は世界の脚を披露‼
S級S班の新山響平をはじめ、中野慎詞、成田和也、山崎芳仁らビッグネームがそろった。新山は9月の地元青森記念で惜しくも準V。今年に入ってまだ優勝こそないが、9月を走り終えた時点で賞金ランキング9位と好位置に付けている。4年連続のグランプリ出場へ、気の抜けない戦いが続く。中野は10月22日~26日にチリで行われる世界選手権に出場予定。そこでメダルを取って、今シリーズを迎えたい。しっかり調整して、ワールドクラスのスピードを披露する。成田はけがもなく、今年は年頭から高いレベルで安定している。北日本の機動型が豊富な今シリーズは腕の見せどころだ。山崎も流れが向けば戦える状態。ブレイク中の櫻井祐太郎も楽しみな存在だ。
関東│本格化した鈴木玄太・栃木に移籍した藤井侑吾
関東は鈴木玄太が大きな飛躍を遂げている。GI初出場となった8月函館のオールスター競輪では準決勝まで進出。シリーズ5走中、4度の確定板入りを果たし、最終日は眞杉匠の番手でしっかり仕事をして勝ち星を挙げた。ここも縦横無尽の立ち回りで勝利にこだわる。佐々木悠葵は7月玉野サマーナイトフェスティバルで通算3度目のビッグ優出。9月大宮FIでは今年2度目の優勝を飾るなど調子を上げてきている。佐々木と115期同期の藤井侑吾は愛知から栃木へ移籍したばかり。関東の先行選手としてファンにアピールしたい。目標には事欠かない諸橋愛も上位進出が期待できる。先行力光る吉田有希や底力ある宿口陽一も軽視できない。
南関東│総合力で上回る南関東勢・主役は譲らない郡司浩平
南関東勢は盤石の態勢で他地区の強豪を迎え撃つ。郡司浩平は地元の絶対的エースとして君臨。9月青森記念を力強いまくりで制し、早くも今年6度目の記念制覇を果たした。今年の獲得賞金額は1億円を突破。年末の平塚グランプリ出場はほぼ当確だろう。ホームバンクの川崎を含め、地元神奈川県の競輪場では圧倒的な強さを誇っている。3年連続6度目の当地記念制覇へ、高い集中力をキープして4日間を走り抜く。松井宏祐はカマシ、まくりの破壊力抜群。9月福井の共同通信社杯競輪は惜しくも決勝進出を逃したが、シリーズを通して動きは上々だった。賞金ランキングでも年末の地元平塚グランプリを狙える位置に付けている。72周年以来、4年ぶり2度目の当地記念制覇に挑む。小原太樹は年頭から高いレベルで安定。5月宇都宮記念では通算3度目の記念優勝を飾った。ここも地元の中でしっかり役割を果たして、追い込み勝負にかける。落車のけがから徐々に復調している内藤秀久も侮れない。
中部│S級1班の2人に期待・53歳の志智俊夫が奮闘
中部は志田龍星、志智俊夫のS級1班2人が奮戦。志田は8月富山記念の落車が響いて、やや精彩を欠いているが、少しずつ状態は上向いているが、本来のスピードを発揮できれば、好勝負だろう。大ベテランの志智は9月の地元岐阜記念で決勝3着と大暴れ。続く同月の共同通信社杯でも敗戦者ながら2勝を挙げるなど、鋭い決め脚はまだまだ健在。GⅢ優勝の最高齢記録の更新も狙えるデキだ。
近畿│近畿は少数精鋭の布陣・谷内健太が無欲で駆ける
近畿は山田久徳と三谷将太が堅実な戦いぶり。東口善朋も前半戦の不調から抜け出し、今期は2Vと差し脚の切れが戻っている。何と言っても注目は125期の谷内健太だろう。8月末にS級特別昇級を果たすと、初戦の9月奈良記念は連勝で準決勝に勝ち上がって全国のファンに名前を売った。ここも近畿の先頭でラインをけん引する。
中四国│清水裕友が貫禄を示す・白星ラッシュの石原颯
中四国はS級S班の清水裕友が束ねる。9月岐阜記念では4月高知以来となる久々のGⅢ制覇。勝負の終盤戦へ、さらに状態を上げていく。石原颯、町田太我の先行型2人は波に乗っている。石原はカマシ先行を武器に、勝ち星を量産。町田も奈良記念では3連対と強さを見せた。しぶとい走りが身上の阿竹智史や橋本強、三宅達也の追い込み陣は、機動型をしっかりアシストする。
九州│個性派ぞろいの九州勢・北都留翼がパワー全開
九州は北都留翼をはじめ、伊藤旭、井上昌己、東矢圭吾ら戦力は整っている。北都留は8月函館のオールスター競輪で3連対。続く同月松戸記念は3連勝で決勝進出。その後も好調を持続している。仕掛けがはまった時の爆発力は輪界屈指だ。伊藤は相手が強ければ強いほど燃えるタイプ。強豪相手に真価を発揮しよう。井上も差し脚の切れは健在。流れが向けば好勝負に持ち込める。
見どころ
1年ぶりの本場開催で注目度抜群の小田原記念。
S班3名を筆頭に、地元・神奈川勢と全国の強豪がぶつかる激戦必至のシリーズ。
地元の郡司浩平・松井宏佑ら南関勢が地の利を生かせるか注目です。
小田原競輪場バンクの特徴

小田原競輪場のバンクは、全国でも珍しい「333.33mバンク(1周333m)」で、通称“すりばちバンク”と呼ばれるほど傾斜(カント)が非常にきついのが最大の特徴です。
センター部の傾斜角は35度以上と全国屈指。これにより、スピード感あふれるレースが展開され、残り2周の赤板から一気に動きが激しくなるハイスピードバンクとして知られています。
イベント情報まとめ
ご来場者サービス(11/6〜11/9 各日)
各日開門10時より、正門・西門で「オリジナルパッケージお菓子」を先着プレゼント。
さらに、2,000円以上の未確定車券で参加できる「ガラポン抽選会」も実施されます。
小田原名産品やオリジナルグッズなど豪華賞品が当たるチャンス!

ステージ&キッズイベント
- チャリ魂体験(11/8〜9)
競輪選手気分でペダルを漕ごう!おもちゃレース体験で盛り上がろう。
場所:キッズエリア/時間:10:00〜16:00 - ワークショップ(11/8〜9)
自分だけの鳴子や風車を作って選手を応援!
場所:キッズエリア/時間:10:00〜16:00 - キッチンカー大集合(11/6〜9)
中央広場に多彩なグルメが出店。レース観戦のお供にぴったり。
ステージイベント(やぐらステージ)
- 11/8(土)
- 相洋高校和太鼓部によるオープニング&ステージ演奏
- 地元選手トークショー(MC:江藤みき/オダワライダー)
- 高木祐真&塩田日海選手トークショー

- 11/9(日)
- 北条跳猿會によるオープニング演奏
- 紺野ブルマ爆笑ライブ(MC:江藤みき/オダワライダー)

- 11/8〜9 両日
- ガールズ予想会(星奈美紗希・野々原さやね・桜井奈津・川崎仮面)

- 湘南Girlsコンテスト&鎌倉着物コンテストPRステージ
(大月海風/鈴木桜子/嘉山茜)

アクセス・送迎情報

- 所在地:神奈川県小田原市城山4-10-1
- 最寄駅:JR・小田急「小田原駅」西口より徒歩12分
- 無料送迎バス:小田原駅西口5番のりば〜競輪場正門(約5分)を随時運行
まとめ

約1年ぶりにリニューアルされた小田原競輪場で行われる開設記念GⅢ「北条早雲杯争奪戦」。
全国屈指のカントを誇る“すりばちバンク”で、S級S班を中心に豪華メンバーが激突します。
レースだけでなく、地元愛あふれるステージイベントやグルメ企画などファン必見の内容が満載。
新たなスタートを切った小田原競輪場で、スピードと熱気の4日間を存分に楽しみましょう。



