V展望
昨年の玉野開催でもVを飾り、地元記念6連覇中の清水裕友が7連覇を飾るのか。最大の焦点はそこだろう。3年前は地元トリオで決勝の確定板をジャックし、2年前は清水と桑原大志が決勝でワンツー。防府開催ではドラマチックなラストが続いている。地元勢は清水に、桑原大志、久保田泰弘の3人と少数精鋭。桑原はもちろんだが久保田の奮闘にも期待が懸かる。
地元勢にとっては太田海也の存在が頼もしい。パリ五輪直後のオールスターは準決勝に進出し、節間3勝を挙げた。初参戦の防府記念では地元勢を背にしてワールドクラスの脚力を披露する。河端朋之は昨年の寛仁親王牌に続き、今年は3月のウィナーズカップで決勝進出。G戦線でも存在感は増しており、ダッシュ力生かせる短走路でさらに見逃せない。
四国勢は松本貴浩と橋本強の愛媛コンビに、原田研太朗、小川真太郎、島川将貴の徳島30代トリオがV戦線を賑わす。防府初参戦の室井蓮太朗の奮闘も見逃せない。
地元の静岡で開催されるグランプリ出場を目指す深谷知広。今年はGIII優勝が2回、準優勝が3回とハイレベルな成績を残し、年間最多勝のタイトルにも照準を合わせている。防府でも一走入魂の走りで自慢のパワーを見せつける。同県の岡村潤に、青野将大と東龍之介、川越勇星の神奈川勢も深谷とともにシリーズを盛り上げる。
常に一撃を秘める山口拳矢も見逃せない。戦法的にも安定感には欠けるが、展開不問で捲りを仕留めるスピードと勝負強さは輪界屈指のもの。はとこの橋本優己も復調気配で山口との親族連係があるのか注目したい。
2班から下剋上を狙うのは吉田拓矢。仕事きっちりの武藤龍生に、神山拓弥、杉森輝大、芦澤大輔と実力者が揃っている。6月の奈良でGIII優勝した大矢崇弘もいて関東勢は層が厚い。
近畿勢は稲川翔と東口善朋の2人が引っ張る。東口は2年前の防府記念を3連勝で決勝進出と目立ちまくった。今回も侮れないだろう。大石崇晴、清水剛志の奮闘も怖い。
機動型の小松崎大地と菅田壱道が率いる北日本は追い込み陣も永澤剛、竹内智彦に、櫻井正孝、佐藤一伸と、末脚揃選手が目白押し。
九州勢は地元記念で“復活”をアピールした中川誠一郎や、戦歴安定の小岩大介が主役級。坂本健太郎と吉本卓仁、中村圭志、松川高大のS1戦士に、競走得点以上の機動力を誇る緒方将樹や、変幻自在な渡邉豪大も不気味な存在。自力脚兼備の大西貴晃も混戦になれば浮上の可能性は高まる。
防府競輪
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