9/26(木)~29(日)の4日間、青森輪場にて開催される
大阪・関西万博協賛
青森競輪開設74周年
みちのく記念競輪G3善知鳥杯争奪戦
レース展望
スキがない古性優作の強さ
秋を迎えたみちのく走路を今年もトップスターが失踪する。シリーズの中心は古性優作、南修二の大阪コンビに、東口善朋も加わる近畿勢だろう。ビッグでのVこそないものの、今年も古性は順調にここまできている。決勝を外したのは1回だけで、高松宮記念杯の決勝での落車の影響が残る中で臨んだサマーナイトフェスティバルでも決勝に乗ってV争いに絡んだ。番手戦もこなすが、地力自在戦が身上で、位置取り、仕掛けのタイミングと本当にスキがないし、踏み出してからのスピードの乗りも申し分ない。敵の包囲網を粉砕し、今年の記念優勝回数をさらに伸ばしそう。後位も南、東口なら信頼性も高井。南は高松宮記念杯で決勝に乗るなど相変わらずビッグでも結果を出している。差し脚も切れるし、番手を回った時の別線に与える威圧感は半端ない。
眞杉匠、森田優弥、吉田拓矢の関東勢も全く見劣りしない。怪我でスタートした24年の眞杉だったが、着実に立ち直ってサマーナイトでは、脇本雄-古性を豪快まくりで一蹴する強い内容でVをゲットした。エンジンが掛かってくれば競輪界屈指の機動力に、ヨコの動きも備えるので、別線の抵抗を力でねじ伏せる場面も容易に目に浮かぶ。サマーナイトの優勝で賞金ランクでジャンプアップし、2年連続でのグランプリ出場も見えてきたので一戦、一戦が勝負になる6月久留米記念ではそろった九州勢を脅かすまくりを放って準V。森田も同期の眞杉らと切磋琢磨して力を付けてきており、関東ラインの先導役を買って出ても番手で睨みを利かす役でも存在感を発揮するはずだ。そして、吉田も一昨年に続く大会連覇へ視界は良好だ。失格で昨年後半を棒に振ってしまったが、今年のダービーで決勝に乗って表彰台に返り咲いた。6月取手記念では関東の結束力を見せ付けて地元優勝を果たしており、ここも眞杉、森田と組めればV十分だろう。
譲れない地元エースの新山響平
地元勢も勢力を結集して立ち向かう。S班の新山響平、S班当時のキレが戻ってきた守澤太志を軸に、坂本貴史、大川剛、嵯峨昇喜郎の機動型、追込みも永澤剛、新山将史、内藤宣彦と多士済々。高橋晋也、山崎芳仁の福島勢も加勢する。新山響はビッグヒットこそないものの、高松宮記念杯ではじめとして安定して決勝に乗ってトップで戦う選手らしい走りを見せている。トレードマークの“前受けからの突っ張り先行”だけでなく、最近は押さえ先行で結果を出したり戦術の幅を広げている。エースとして譲れない大会だし、19年の69周年大会以来のVを目指す。守澤も7月和歌山を完全優勝するなど、1着の回数が増えてきてい戦闘態勢が整ってきた。まだ獲っていない地元記念Vに闘志を燃やす。
躍進著しい阿部将大に注目
見逃せないのが今年に入って躍進著しい阿部将大だ。4月高知記念で新山響や清水裕、深谷知のS班勢をまとめて破って優勝すると、6月函館GIIIもV。そして、7月の地元別府記念では古性や松浦悠を倒して完全優勝してみせた。仕掛けが早いタイプではないが、自信を持ってレースを組み立てられていて、全日本選抜で決勝に乗っている山田英明との九州タッグもVを争う。
●青森競輪
人気ブログランキング