総展望&モーター相場
近年稀にみる豪華メンバーが集結!
峰・毒島がシリーズを牽引!!「ここ数年のウェイキーカップで最も豪華なメンバーが揃った」。これは多摩川に常駐する記者全員の一致した意見だ。昭和、平成と過去に 『艇王』と呼ばれた選手はいるが、令和の時代にその称号が最もふさわしいのはやはり峰竜太(佐賀)だ。昨年の蒲郡ダービーでSGV6と通算V100、24場制覇を同時に達成。今年も浜名湖周年、芦屋地区選を制していて、今後も数々の金字塔を打ち立てるだろう。
そしてウェイキーカップを語る上で欠かせないのが今年のクラシック覇者である毒島誠(群馬)。過去5回のGⅠウェイキーカップのうち、優出を外したのは直近の69回大会だけ。 66、68回大会では優勝、65回大会では準優勝、67回大会は3着の実績を残す。5月のオールスターでも優出4着と好走。 当地ではモーターも常に仕上げてくる。
池田浩二(愛知)にとってもこの大会は3連続優出中と好相性。前回は優勝戦1号艇を活かせず悔しい準優勝。今回はその雪辱を期しての参戦となる。今年はGⅠV2、準優勝3回の菊地孝平(静岡)は馬場貴也、毒島に次ぎ獲得賞金は3位(9月11日現在)。SGで目立った活躍はなくても、抜群の安定感で確実に賞金を上積みさせている。
地元の大将格はもちろん濱野谷憲吾(東京)。5月オールスター後に前期F2による90日間の休みを余儀なくされたが、 今節までにはレース勘も戻るはずで心配はない。
節ごとに上位モーターが変動。
中間整備で化けた52号機に注目!多摩川のモーター、ボートは今年の4月14日から使用されていて約半年が経過。相場はあまり固まっておらず、上位級の動きになるモーターは節ごとに変わる。あえて注目されているモーターを挙げれば 70号機と 32号機だろうか。 それでも乗り手によってはパワーを引き出せず、 節間通して凡走してしまうことも多々ある。 上位10基以外で注目したいのは30号機と52号機。特に52号機は 7月の中間整備で別物のように化けている。
多摩川の今年1月からのインの1着率は52.5%で関東5場の中では最も高い。 実力が接近するGⅠでは通常より捲りの比率も高くなるが、 水面が広いせいか簡単には内がつぶれない。 パワーの裏付けがあれば捲られても残せるケースが目立つ。
吉田茂美●『ファイティングボートガイド』
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